カメラマンは料理人なんです

あまりにも毎日暑いので、避暑地に逃げたくなります

そんな時はバイクで蔵王に登っちゃうのが一番!

と....行っちゃいたいんですが....

今日も出かける時間がありませんでした

今回は去年行った蔵王のどっこ沼の写真を掲載します

蔵王どっこ沼

山形市民なら、みなさんご存知の蔵王どっこ沼

標高1264mのところに所にあり、下界に比べ幾分涼しい風が吹きます

どっこぬまの詳細は、蔵王中央ロープウェイさんのサイトで紹介されていますので

興味のある方はこちらをご覧ください


さて、観光情報はその筋の人に任せ

私はカメラマンらしく、写真をより深く知ってもらうために

カメラマンの手仕事について偉そうに語ってみたいと思います



私、写真を撮る際はほぼRAWで撮影します

(RAWの事が分からない、もっと知りたいという方はWikipediaをご参照ください)


RAW撮影(RAW画像データ)を料理に例えると

RAWとは生の素材(食材)のようなモノです

生なのでそのまま食べる事もできますが

料理すれば一段と美味しくなる可能性のある素材です

新鮮な魚なら刺身なら生でも美味いですが

一手間加えた方がより美味しく食べる事もできますよね

写真の生素材(RAW)も同じで、撮影してそのままプリントするより

一手間加えた方が味が出ます(個性が出ます)

それに対して、一般的なデジカメ・スマホのカメラ初で撮影すると

「JPEG」とか「HEIF」とかの画像形式でデータが保存されます

この「JPEG」一見「RAW画像」の写真より綺麗に見えます

というのはカメラが綺麗に見えるよう自動補正して(美味しく料理して)くれるんです

しかも、誰でも手軽に扱えるよう冷凍(データ圧縮)までしてくれます

でもこの「JPEG」で保存された画像は、いわば冷凍保存された食品

解凍してそのまま食べることも、料理して食べることもできるのですが

冷凍してしまったものですから、うまみ成分が水分とともに染み出し

生の時のような素材本来の美味しさが失われています

虹の色をRAW(生素材)とJPEG(加工圧縮素材)を見比べて見ます

超極端に表すと、下の図のような違いが出ます


JPEGでは本来あるはずの色が無くなっているので

淡い色を表現するには不向きです

逆にコントラストがはっきりしているので

画像にキレがあるように見えます

さて、ではなぜプロカメラマンはRAWで撮影するのでしょうか?

そう、カメラマンは料理人と同じなのです

同じ写真データでも、カメラマンの個性によって仕上がりが異なるんです

自分の思い描く仕上がりに、撮影したデータをいかに近づけられるかが重要なんです

だから、カメラのプログラムが勝手に味付けした画像データ(JPEG)を嫌うんです

料理の基本も写真の基本も同じで

一度味付けしたものの味は消せない

塩辛く作ったものは薄味には戻せない

素材本来の風味は取り戻せないのと一緒なんです


RAW画像に手を加えることを現像と言います

その現像こそが現代カメラマンの腕の見せ所です

思っていた以上に文章が長くなったので、この辺で無理やりまとめますが

下の4枚の写真を見比べると、現像の仕方によって

写真のイメージがガラッと変わるのがわかると思います

RAWデータそのままです(生画像)
一般的な色補正 (明るさ調整・彩度調整しています)
私が好きな色補正
(暗い部分の画像を潰さずに色を出し、緑の色を濃く、光の当たる部分の緑を黄色味を強くしています)



さらに不要な部分を切り取って (トリミング)
写真 (絵)に物語を吹き込みます

「バイクを降りどっこ沼の水辺を歩いていると、木々の間から光が差し込む場所を見つけました。ここが蔵王権現が舞い降りたと言われる伝説の場所なんでしょうか..」

な〜んて想像させるような写真に仕上げています...

補正の仕方などは機会がありましたら詳しく書きます...

今回は、カメラマンって料理人と同じような職業

同じ素材、同じ料理でも、作り手(料理人)(カメラマン)によって

その人の個性が出て全く違う仕上がりになる

というのが分かっていただけでしょうか....

写真を見る際に、カメラマンの意図を読み取って見てみると

写真鑑賞の楽しみ方が広がると思います

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色にいろいろこだわるカメラマンが勤務するお店

Yes! よしかめ Timeの情報は


デジカメ・スマホプリントも即日仕上げでやってまーす

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コメント

  1. 私は、以前はRAWとJPEGファインの両記録をしていたのですが、ものぐさなもので未補正のRAW画像がたまり、ブログなどに載せるのは結局カメラ任せのJPEGばかりなので、最近はJPEGオンリーになってしまいました。ただ、この季節の屋外など後で露出補正や、水中撮影などWB補正が必要そうな場合、屋内スポーツなど高ISO撮影の場合は、RAWのバックアップも撮るようにしています。

    返信削除
  2. 仕事柄失敗が許されないので100%RAWで撮ってます
    露出設定でミスした時、RAWだと本当に助かるんですよね
    何度救われたことか...

    返信削除

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