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10月 20, 2018の投稿を表示しています

悪癖

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今から遡ること 25 年前 広告代理店に入社し、グラフィックデザイナーとして歩み始めて数ヶ月 広告の仕事のイロハを教えられ、ある程度仕事ができるようになり 初めて家具インテリアショップのリーフレットのデザインを任されることになりました 「若い感覚をふんだんに取り入れ、センスの良いインテリアショップのリーフレットに仕上げました !!」 と、意気揚々とクライアント様に原稿の提出です! ですが.....インテリアショップのオーナー会長から開口一番 「ダメだ、やり直し! チラシなんだからもっと賑々しく、もっと安さをアピールするようなデザインで!」 ........はい、二日かかったデザインは一からやり直しです... デザインを大幅に変更し再度原稿を提出するも ご年配の会長が「うーん」と顔を曇らし.. レイアウトの直しを具体的に指示してきました 1.全ての写真を大きく 2.余白を出さないで、紙面をめいいっぱい利用し情報を詰め込む 3商品の写真どうしが重なっても、文字が写真に重なってもいいから賑やかに 3.イベントのタイトル文字は筆文字でドーンと! 泥臭く! はい、私のイメージしていたインテリアショップのリーフレットを作るのではなく 家具屋の大売り出しのビラを作れという意味みたいです... その先3年間、その会長と毎月仕事をすることになり すっかりその会長に洗脳されてしまいました 「デザインの良いチラシより、商品が売れるチラシを作れ!」 日々そのようなデザインの手直しを食らうと 一年後には、会長の意図するものをサラッと作れるようになります 初稿一発でデザインが採用されることも多々あります でも自分のオリジナルデザインなんていう要素は、もうそこにはありません ひたすら会長の喜ぶチラシを作るだけです デザイナーとしては優秀ですが クリエーターとしては最低です..... さて、 今日、久しぶりにオリジナル写真集のデザインをしておりました このデザインアルバムは、私が撮影した画像を私が写真のレイアウトをして、私がプリント製本する完全手作りのプレミア商品です 数年前まではオススメ商品でしたが、今では販売を停止して